In the text below, incompatible changes are labeled with the Postfix snapshot that introduced the change. If you upgrade from a later Postfix version, then you do not have to worry about that particular incompatibility. The official Postfix release is called 2.1.x where 2=major release number, 1=minor release number, x=patchlevel. Snapshot releases are called 2.2-yyyymmdd where yyyymmdd is the release date (yyyy=year, mm=month, dd=day). The mail_release_date configuration parameter contains the release date (both for official release and snapshot release). Patches are issued for the official release and change the patchlevel and the release date. Patches are never issued for snapshot releases. Major changes - critical ------------------------ Postfix 1.x やそれ以前を実行している場合は、アップグレードの前に Postfix を停止する必要がある。これは、master-child プロトコルが変更さ れ、古い master デーモンプロセスではほんの少ししか正常に動作しないため である。 [Incompat 20021119] Postfix 2.0 を停止せずにアップグレードできる。既存 の Postfix 2.0 システムのアップグレード後、"postfix reload" を使用しな ければならない。いくつかの内部プロトコルが変更されたが、master-child プロトコルは Postfix 2.0 と同じである。 [Incompat 20021119] Postfix アップグレード処理は2つの新しいサービスを master.cf ファイルに追加する: "trace" と "verify"。これらのサーバは chroot jail 内で実行することができ、ユーザとの対話はなく、ネットワーク とは会話しない。Postfix が "trace" と "verify" が見つからないと文句を いう場合は、Postfix configuration ファイルを新しいものに上書きコピーす るという間違いをしている。"postfix upgrade-configuration" を実行し、 Postfix configuration ファイルを修復できる。 [Incompat 20040331] 非標準の Errors-To: メッセージへッダのサポートは削 除された。これは、攻撃者によって直接届かない宛先に bounce メールを中継 するという攻撃の可能性を停止するために役立つ。古い振る舞いを得るには、 "enable_errors_to = yes" と指定する。 Postfix 2.1 で書かれたキューファイルは、古い Postfix バージョンと非互 換がある情報を含む可能性がある: [Incompat 20040120] "sendmail -v" で生成されるキューファイルは Postfix 2.0 とそれ以前のものと互換がない。新しいレコードタイプ "killed" が導入 された。一時的なエラー条件のために配送できなかったメールからのメール配 送レポートが繰り返されるのを回避するため。 [Incompat 20030125] このリリースは、accessマップや header/body_checks 内で "REDIRECT user@domain" アクションと指定されたアドレスのために、新 しいキューファイルレコード型を追加した。これらのレコードを持つキューファ イルは古い Postfix バージョンでは拒否される。 [Feature 20040120] 新しいキューマネージャ nqmgr がデフォルトの qmgr キュー マネージャになった。ある期間、古いキューマネージャは oqmgr という名前 で有効である。nqmgr という名前はまだ有効だが、warning がログに記録され る。 [Incompat 20040413] Postfix SMTP サーバは "@" で終わるアドレスの from と to をもはや受け付けない。"@" で終わるアドレスに書き換えられたアドレ ス形式も含む。古い振る舞いを得るには、"resolve_null_domain = yes" と指 定する。 [Incompat 20031226] Postfix はもはや裸のIPアドレス付のメールアドレス (user@1.2.3.4)を許可しない。これは configure できない。user@[IPアドレ ス] 形式はまだ許可される。 [Incompat 20031226] bounce メッセージは現在、別のキュー生存期間を持つ。 これは bounce_queue_lifetime パラメータによって制御できる。 Major changes - build environment --------------------------------- [Incompat 20030112] Postfix 構築処理は、PCRE include ファイルとオブジェ クトライブラリのパス名を見つけるために、/usr/include や /usr/lib の代 わりに pcre-config ユーティリティ(PCRE バージョン3の一部)を使用する。 PCRE バージョン2サポートで構築するには、PCRE_README に記述されたよう にパス名を指定する必要がある。PCRE サポートなしで構築するには、次のよ うに指定する: make Makefiles CCARGS="-DNO_PCRE"。 Major changes - documentation ----------------------------- [Feature 20040331] 完全にドキュメントが書き直された。すべてのパラメー タは postconf(5) に記述されていて、すべてのコマンドとデーモンは OVERVIEW ドキュメント内の適切な文脈に示されている。 - すべてのドキュメントは HTML と ASCII テキストになった。 - すべての HTML ドキュメントは各パラメータ名、各Postfixマニュアルペー ジ、各READMEファイルへのハイパーリンクを持つ。 - すべてのドキュメントは、どの機能がどのリリースで有効かを記述する。 - sample-*.cf コンフィグレーションファイルはもはや存在しない。情報は HTML ドキュメント、README ファイル、UNIX man ページ内にある。 - mumble_table 例のコンフィグレーションファイルはもはや存在しない。 [Incompat 20040413] LMTP, Cyrus, Qmail 関連の README ファイルはPostfix バージョン 2.1 配布には含まれない。http://www.postfix.org/ 経由と Postfix 2.2 snapshot で有効である。 [Feature 20040413] README ファイルに加え、HTML 形式のドキュメントもイ ンストールできる。README ファイルのインストールはオプションになった。 Major changes - access control ------------------------------ [Feature 20031215] SMTP アクセス制限のより簡単なデバッグ。SMTP コマン ド "xclient name=xxx addr=yyy" は、あなたがインターネット上のどこかか ら接続した振る舞うことができるように、Posttix のリモートクライアント名 とアドレスの認識を変更する。このコマンドの使用は、 smtpd_authorized_xclient_hosts パラメータで指定された名前とアドレスの リストに適合したクライアントに制限される。デフォルトでは XCLIENT はど こからも許可されない。詳細は XCLIENT_README ファイルにある。 [Feature 20030715] multi-valued RBL lookup 結果のサポート。たとえば、 "reject_rbl_client foo.bar.tld=127.0.0.3" を、"127.0.0.3" アドレスレコー ドでリストされたクライアントを拒否するために指定する。詳細は postconf(5) マニュアルページにある。 [Feature 20030917] HELO, EHLO, MAIL FROM, RCPT TO コマンドで与えられた ホスト/ドメインの NS や MX ホストに、指定された access テーブルを適用 する新しい check_{helo,sender,recipient}_{ns,mx}_access type:table 制 限。詳細は postfconf(5) マニュアルページにある。 これは、so-called spammer havens(同じ DNS サーバによって提供されるすべ てのドメイン、同じ MX ホストに帰するすべてのドメイン)から、または、 Verisign の wild-card mail responder に帰する送信者アドレスから、また は 127.0.0.1 のように予約されたネットワーク内のメールサーバを主張する ドメインからのメールをブロックするために使用できる。 Note: OK アクションはセキュリティの理由から許されない。ブラックリスト から特定のホストを除外するためには OK の代わりに DUNNO を使用する。OK 結果が NS または MX ホストに見つかった場合は、Postfix は SMTP コマンド を "451 Server configuration error" で拒否する。 [Feature 20040413] SMTPD acecss テーブル内の "WARN text..." 機能のサポー ト。header/body_checks 内の WARN 機能と同じ。 [Feature 20040122] Postfix access マップの新しい "PREPEND headername: headervalue" アクション。主に、たとえば拡張 SMTPD ポリシーサーバによっ てメールのタグ付けを意図されている。access(5) 参照。 [Feature 20040124] Postfix header/body_checks マップの新しい "PREPEND text" アクション。このアクションは、アクションをトリガする行の前に直接 へッダや本文行を追加する。詳細は header_checks(5) 参照。 [Feature 20030125] access マップと header/body_checks の新しい "REDIRECT user@domain" アクション。これはメッセージに指定された元の受 信者すべてを上書きする。Wieste は広告キャンペーンの受益者への SPAM に リダイレクト(bounced)することにこれを使用することは勧めない。access(5) と header_checks(5) 参照。 [Feature 20031215] reject_sender_login_mismatch (SASL 認証ログインで使 用される) 機能がより基本的な制限の観点から実装された: reject_unauth_sender_login_mismatch ($sender_login_maps が送信者アドレ スの所有者をリストしていて、SMTP クライアントが SASL 認証をしない時に メールを拒否する)と reject_auth_sender_login_mismatch (送信者アドレス が SASL 認証されたユーザによって所有されていない時にメールを拒否する)。 sender_login_maps は送信者アドレス毎に複数の所有者をサポートする。詳細 は postconf(5) を参照。 Major changes - address verification ------------------------------------ [Feature 20021119] アドレス確認は配送できないアドレスからまたはアドレ スへのメールをブロックする。これは reject_unverified_sender UCE 制限で オンにされる。アドレスは検査によって、つまり、実際には配送しないメール の送信によって(SMTP割り込み)確認される。詳細情報は ADDRESS_VERIFICATION_README ファイルにある。 アドレス確認は通常のメールとは異なる経路を辿ることができる。通常は中継 ホストへの検査の送信を避けるため。これを有効にするために、アドレス解決 は複数の personalities をサポートする。詳細は ADDRESS_VERIFICATION_README ファイルを参照。 新しい "sendmail -bv" オプション。Postfix は指定された受信者アドレスを 実際にメールを配送しないで検査し、メール配送レポートを送り返す。これは アドレス書き換えやアドレスルーティングのテストに有用であり、最終的なエ ンベロープとへッダアドレスを示す。この機能は現在は送信者アドレス確認デー タベースのアクセスや更新を行なわない。 Major changes - content inspection ---------------------------------- [Feature 20030704] Postfix SMTP サーバはすべてのメールをキューに入れる 前に、リアルタイム content フィルタに送るように configure できる。詳細 は SMTPD_PROXY_README ファイルを参照。 [Feature 20031022] SMTP ベースのプロキシフィルタの後ろの Postfix デー モンによるログの改良。ログはlocalhost[127.0.0.1] の代わりにリモートク ライアント名とアドレスを示す。これは新しい SMTP コマンド "XFORWARD addr=client-addresss name=client-hostname" を使用する。これは、ログの 目的のためにリモートクライアント情報を記述する。このコマンドは smtpd_authorized_xforward_hosts パラメータで指定された名前やアドレスの リストに適合するクライアントに制限される。デフォルトでは XFORWARD はど こからも許可されない。たとえば、SMTPD_PROXY_README ファイルを参照。 [Feature 20030706] 新しい receive_override_options パラメータ。これは 外部の content フィルタの前後で異なる cleanup サービスインスタンスの必 要性を排除する。一つのパラメータは content フィルタ前後で起きることを 制御する: 未知の受信者の拒否、canonical mapping, 仮想エイリアス展開、 マスカレード、自動 BCC 受信者、へッダ/本文チェック。詳細は postconf(5) を参照。 [Feature 20040124] Postfix header/body_checks マップの新しい "PREPEND text" アクション。このアクションは、アクションをトリガする行の前に直接 へッダや本文行を追加する。詳細は header_checks(5) 参照。 [Feature 20030125] access マップと header/body_checks の新しい "REDIRECT user@domain" アクション。これはメッセージに指定された元の受 信者すべてを上書きする。Wieste は広告キャンペーンの受益者への SPAM に リダイレクト(bounced)することにこれを使用することは勧めない。 header_checks(5) と access(5) 参照。 [Incompat 20030915] header/body_checks アクション内で、OK アクションは 廃止され、DUNNO アクションが有効になる。両方のアクションはまだ同じよう に働くが、DUNNO が混乱が少なく望ましい。詳細は header_checks(5) 参照。 Major changes - policy delegation --------------------------------- [Feature 20030715] 外部サーバへのアクセスポリシー委譲のサポート。例と してグレイリスティングと SPF が提供されている。詳細情報は SMTPD_POLICY_README ファイルを参照。 Major changes - client rate limiting ------------------------------------ Note: この機能は Postfix 2.1 に含まれていない。情報が失われないために ここに残しておく。 [Feature 20031111] 多すぎる接続で SMTP サーバを叩く SMTP クライアント に対する防衛準備。デフォルトではクライアント毎の同時接続数はデフォルト プロセス制限の半分に制限され、クライアントが作成を許される単位時間毎の 連続接続数は制限されない。 新しい anvil サーバは接続統計を管理し、 client_connection_status_update_time 秒(10分)毎、または終了時(there is no work to be done, または "postfix reload" が発行された時)に、クライ アント毎の最大接続数と接続率を記録する。Once you have an idea what the numbers look like, you can clamp down the limits for your system. 関連した main.cf configuration パラメータ: クライアント毎の同時接続数 用の smtpd_client_connection_count_limit と、単位時間とクライアント毎 の連続接続数用の smtpd_client_connection_rate_limit。単位時間は anvil_rate__time_unit パラメータで指定され、1分がデフォルトである。 Postfix がクライアントを拒否するとき、450 ステータスコードを送信し、切 断し、クライアント名/アドレスと master.cf からのサービス名を伴った警告 をログに記録する。たとえば、FireWall ルールを更新するログファイル監視 プログラムで、この情報を捕らえることができる(そのような監視プログラム は Postfix には含まれていない)。 承認されたホストの拒否を避けるために、 smtpd_client_connection_limit_exceptions パラメータは、これらの制限か ら除外する ネットワーク/ネットマスク表現、ホスト名、ドメイン名のリスト である。デフォルトでは $mynetworks 内のすべてのクライアントが除外され る; あなたはおそらくもっと制限された設定を使用したいだろう。 詳細情報: smtpd(8), and anvil(8). Major changes - configuration management ---------------------------------------- [Feature 20040413] 新しい postfix(1) コマンド機能: - "postfix set-permissions" は Postfix ファイルとディレクトリパーミッ ションを正しくし、Postfix インストール後に mail_owner と setgid_group 設定を変更することを許す。 - "postfix upgrade-configuration" は 新しい Postfix システムインストー ル後に、誰かが古いコンフィグレーションファイルを上書きコピーした後に、 Postfix システムを修復する。 詳細は postfix(1) 参照。 [Incompat 20040120] postfix-files ファイルの形式が変更された。ハードリ ンクのための新しい型がある。ハードリンクまたはシンボリックリンクエント リでは、最初のフィールドは現在は宛先のパス名であり、"owner" フィールド は元のパス名である。"group" と "permission" は無視される。 Major changes - core functionality ---------------------------------- [Feature 20030704] enable_original_recipient パラメータ(デフォルト: yes)。Postfix が元の受信者アドレス情報のトラックを保存するかどうかを制 御する。これをオフにすると、virtual エイリアス展開の後、重複を除去する 時に Postfix が X-Original-To: へッダを提供し、元の受信者を削除する。 Code by Victor Duchovni. [Feature 20030417] 送信者または受信者アドレスに依存する自動 BCC 受信者。 問題の configuration パラメータは、"sender_bcc_maps" と "recipient_bcc_maps" である。postconf(5) 参照。 [Incompat 20030415] あまりにも多くの人々が net/mask パターンを乱雑にし、 オープンメール中継問題を引き起こす。Postfix プロセスはホスト部がゼロで ない net/mask パターン(たとえば、168.100.189.2/28)が与えられた時に abort し、適切な net/mask パターン(たとえば、168.100.189.0/28)を代わり に記述するように提案する。 [Feature 20030415] Postfix が新しいメールを無視してしまうファイルシス テムの clock drift の回避(これはサーバからマウントされたファイルシステ ムで発生する)。Postfix は新しいメールを無視する代わりに、警告をログに 記録し少しだけパフォーマンスを落として処理を進める。 Major changes - database support -------------------------------- Liviu Daia took the lead in a revision of the LDAP, MySQL and PostgreSQL clients. Credits also go to Victor Duchovni and to Lamont Jones. [Feature 20030915] LDAP パラメータは外部ファイルに定義できるようになっ た。main.cf 内の LDAP マップには次のように記述する。 ldap:/path/to/ldap.cf そして /path/to/ldap.cf 内には "ldapsource_" 接頭辞無しで LDAP パラメー タを記述する。これで main.cf の外部で平文の bind パスワードを安全に格 納することが可能になる(main.cf は world readable でないといけない)。互 換のために古い文法もまだ働く。 [Feature 20030915] Postfix が OpenLDAP をリンクしている場合、LDAP パラ メータ "server_host" で LDAP URL をサポートする。LDAP ホスト, ポート, 接続プロトコルは、"server_host" の LDAP URL の空白で区切られたリストと して記述された LDAP ソースとして使用される。OpenLDAP では、LDAP URL で 指定されたポートは "server_port" を上書きする。例: server_host = ldap://ldap.itd.umich.edu server_host = ldaps://ldap.itd.umich.edu:636 server_host = ldapi://%2Fsome%2Fpath [Feature 20030915] LDAP SSL スキーマ ldaps:// は OpenLDAP が SSL サポー トでコンパイルされた場合に有効である。新しいパラメータ "tls_ca_cert_dir", "tls_ca_cert_file", " "tls_cert", "tls_key", "tls_require_cert", "tls_random_file", "tls_cipher_suite" は SSL 接続 で使用される証明書、乱数の元、cipher suites を制御する。詳細情報は LDAP_README を参照。 [Feature 20030915] Postfix が OpenLDAP をリンクし、OpenLDAP が SSL サ ポートでコンパイルされた場合に、LDAP の STARTTLS コマンドのサポート。 STARTTLS は "start_tls" パラメータで制御される。証明書、乱数の元、 cipher suites 用の上記のパラメータも適用される。詳細情報は LDAP_README を参照。 [Incompat 20030704] クライアント側の LDAP キャッシュサポートは無くなっ た。OpenLDAP 2.1.13 以降はそれをサポートせず、その機能は正しく動作しな い。Postfix は LDAP configuration ファイル中のキャッシュ制御パラメータ を無視し、警告をログに記録する。 [Feature 20030415] PostgreSQL テーブルルックアップ。"pgsql:/file/name" を記述する。"/file/name" はデータベースを定義する。例は "man pgsql_table"を参照。一般的な情報は PGSQL_README ファイルを参照。 Major changes - internals ------------------------- [Incompat 20040120] postfix-files ファイルの形式が変更された。ハードリ ンクのための新しい型がある。ハードリンクまたはシンボリックリンクエント リでは、最初のフィールドは現在は宛先のパス名であり、"owner" フィールド は元のパス名である。"group" と "permission" は無視される。 [Incompat 20040120] LDAP と SQL クライアントは global ディレクトリに移 動された。逆依存性を取り除くため。 [Feature 20030606] pickup, cleanup, キューマネージャデーモンのキューファ イルレコードの読み込みループを完全に書き直した。このコードは時間が経つ と悪くなった。新しいコードは古い問題を削除する。これは、 qmgr_message_recipient_limit 以上の受信者で、alias/include ファイル展 開の場合に、キューマネージャが多くのキューファイルレコードを2度読み込 む必要があったという問題である。 [Feature 20030125] キューマネージャ内部のコードクリーンアップ。キュー 名はもはや next-hop 宛先と混ざらない。アドレス解決ループは理解がより容 易になった。 [Feature 20030104] multi-server デーモン(複数クライアントからの同時接 続を受け入れるサーバ)は $max_use 数のクライアント処理後の新しい接続の 受け入れを停止する。これにより、忙しいメールシステム上でも自動的に multi-server デーモンが再起動できる。 [Feature 20030104] trivial-rewrite のような multi-server デーモンのク ライアントと新しい proxymap サービスは活動の $ipc_ttl 秒後(デフォルト: 1000s)に自動的に接続を切断する。これにより、忙しいメールシステム上でも 自動的に multi-server デーモンが再起動できる。 [Incompat 20021119] bounce/defer ログファイルのファイル形式が、古い1行 の ad-hoc 形式からより構造化された複数行形式に変更された。下位互換のた め、Postfix は現在bounce/defer ログファイルエントリを古い形式と新しい 形式の両方を作成する。あなたが情報を失うこと無く古い Postfix リリース に戻れるように。古い Postfix バージョンはおかしなログファイルエントリ について警告するが、ただしく動作する。下位互換を無効にするには、 "backwards_bounce_logfile_compatibility = no" を main.cf に記述する。 [Feature 20021119] "sendmail -bv" と "sendmail -v" は新しい "trace" デー モンを使用する。これはアップグレード時に自動的に master.cf に追加され る。 Major changes - logging ----------------------- [Incompat 20040413] postmap と postalias コマンドは標準エラー出力にエ ラーをレポートすることに加え、syslogd にもエラーを出力する。 [Incompat 20031203] 多くの SMTPD "reject" ログファイルエントリはキュー ID の代わりに NOQUEUE を表示する。これは SMTP サーバが正しい受信者を受 け取る前に Postfix はキューファイルを生成しないためである。 Major changes - lookup table support ------------------------------------ [Feature 20030704] CIDR ベースのルックアップテーブル, remotely based on code by Jozsef Kadlecsik. 詳細と例は "man cidr_table" を参照。 [Feature 20030704] TCP ベースのテーブルルックアッププロトコルは終了し た。詳細と例は "man tcp_table" を参照。あなた自身のグレイリストの実装 や、メールを受け付ける前にあなた自身のオープンプロキシテストを行なうこ とができる。このテーブルは Postfix 2.1 には含まれない。このプロトコル がポリシー委譲(このドキュメントの他の場所を参照)により古くなったためで ある。ポリシー委譲はよりよく働く。 [Feature 20030704] PCRE ルックアップテーブルでの !/pattern/ (非適合) のサポート by Victor Duchovni. 詳細は "man pcre_table" と "man regexp_table" を参照。 Major changes - resource control -------------------------------- [Incompat 20031022] Postfix SMTP サーバは、キュー領域の空き容量が message_size_limit 値の 1.5倍よりも小さい時、メールを受け付けない。 Major changes - security ------------------------ [Incompat 20040413] Postfix SMTP サーバは "@" で終わるアドレスの from と to をもはや受け付けない。"@" で終わるアドレスに書き換えられたアドレ ス形式も含む。古い振る舞いを得るには、"resolve_null_domain = yes" と指 定する。 [Incompat 20040331] 非標準の Errors-To: メッセージへッダのサポートは削 除された。これは、攻撃者によって直接届かない宛先に bounce メールを中継 するという攻撃の可能性を停止するために役立つ。古い振る舞いを得るには、 "enable_errors_to = yes" と指定する。 [Incompat 20040331] Tarpit delays are reduced. Postfix SMTP サーバは、 もはやクライアントが $smtpd_soft_error_limit 個のエラーを生成するまで 返事を遅延させない。そして遅延は $smtpd_error_sleep_time 秒に固定され る。Postfix はまだ $smtpd_hard_error_limit 個のエラーの後に切断する。 [Incompat 20040120] SMTP サーバは現在 local, virtual, relay domain 内 に存在しない送信者アドレスを拒否する; 送信者アドレスが受信者と同じ "user unknown" テストを通過することを要求するためには、 "reject_unlisted_sender=yes" を記述する。これは Postfix 2.1 ではオプショ ンであり、Postfix 2.2 ではデフォルトでオンになる予定である。 [Incompat 20031226] Postfix はもはや裸のIPアドレス付のメールアドレス (user@1.2.3.4)を許可しない。これは configure できない。user@[IPアドレ ス] 形式はまだ許可される。 [Incompat 20030305] Postfix はメッセージのアドレスへッダ内の非アドレス 情報(コメント等)を、アドレス毎に 250 文字に切り捨てる。リモートバッファ オーバフロー問題(CERT advisory CA-2003-07)の利用に対して、脆弱な Sendmail システムを防御するため。 [Incompat 20030227] smtpd_hard_error_limit と smtpd_soft_error_limit 値はドキュメント通りに振る舞う。つまり、smtpd_hard_error_limit=1 は Postfix を最初のクライアントエラーで切断させる。以前は、Postfix が smtpd_hard/soft_error_limit+1 エラー後に振る舞いを変える off-by-one エ ラーがあった。 Major changes - smtp client --------------------------- [Incompat 20031223] SMTP クライアントは、配送の試みが **初期 SMTP ハン ドシェーク後に** 失敗した場合、別の MX アドレスへの接続を試みる。これ はコネクション破壊と 4XX SMTP 応答の両方を含む。古い振る舞いを得るには、 "smtp_mx_session_limit = 1" を main.cf に記述する。 [Feature 20031223] SMTP クライアントは、配送の試みが初期 SMTP ハンドシェー ク後に失敗した場合、別の MX アドレスへの接続を試みる。これはコネクショ ン破壊と 4XX SMTP 応答の両方を含む。 恩恵として、fallback_relay は現在、初期ハンドシェークの間に失敗するセッ ションに対してだけでなく、約束されたように働く。 新しい SMTP クライアント接続管理は2つの新しい configuration パラメー タによって制御される: - smtp_mx_address_limit (デフォルト 無制限): mail exchanger lookup か らの結果となり得る MX(mail exchanger) IPアドレスの数。 - smtp_mx_session_limit (デフォルト 2): あきらめる前または fall-back relay への配送前の配送要求毎の SMTP セッションの数。SMTP 初期ハンド シェークの完了が失敗する IP アドレスは無視する。 [Incompat 20031022] Postfix は、多くの他の MTA との互換のため、正しい A レコードを持つ MX ホストがない場合は配送を再試行しない。この変更は Verisign の 未登録ドメインに対する "wild-card MX record without A record" を予期して行なわれた。古い振る舞いを得るには、 "smtp_defer_if_no_mx_address_found = yes" を指定する。 [Incompat 20031022] Postfix SMTP クライアントはもはや /etc/hosts をデ フォルトでは見ない。古い振る舞いを得るには、"smtp_host_lookup = dns, native" を指定する。 [Feature 20030417] DNS ルックアップを無効にする必要なしに、DNS にない ホストへのメール送信をサポートする。"smtp_host_lookup" パラメータは Postfix SMTP クライアントがホストをルックアップする方法を制御する。DNS に加えて /etc/hosts を使用刷り為には、"smtp_host_lookup = dns, native" を指定する。デフォルトはDNS だけを使用する。 Major changes - user interface ------------------------------ [Incompat 20040418] 非配送レポート形式が変更された。"sorry" メッセージ と DSN 形式のレポートは、元の受信者アドレが最終受信者アドレスと異なる 場合、そのアドレスを含む。これはメール転送後に発生するいくつかのメール 配送問題の診断を容易にする。 [Incompat 20031223] mailq(キュー一覧)出力で、キューIDと "*"(配送中) や !(保持メール)の状態マークの間の空白がなくなった。これは出力の解析を容 易にする。 [Incompat 20030417] "sendmail -t" は受信者がコマンドラインで与えられた 時に文句をい言わない。代わりに、へッダからの受信者をコマンドラインから の受信者に追加する。 [Incompat 20030126] maildir ファイルの命名アルゴリズムは http://cr.yp.to/proto/maildir.html の改訂版にしたがって変更された。名 前は TIME.VdevIinum.HOST である。 [Incompat 20021119] "sendmail -v" の振る舞いは変更された。一つの -v オ プションは、各受信者の状態を伴う一つの email レポートを発行する。複数 の -v オプションは以前のように振る舞う: sendmail と postdrop コマンド の verbose ログをオンにする。 [Feature 20021119] 新しい "sendmail -bv" オプション。Postfix は指定さ れた受信者アドレスを実際にメールを配送しないで検査し、メール配送レポー トを送り返す。これはエンベロープとへッダアドレスのアドレス書き換えやア ドレスルーティングのテストに有用である。この機能は現在は送信者アドレス 確認データベースのアクセスや更新を行なわない。